今話題の化粧下地はコレ!

手作りコスメの材料「みつろう」で、保湿力のある化粧下地を作ろう

    

手作りコスメの材料に使われるみつろうは、天然由来で口に入れても安心の成分です。

保湿力が高くて肌になじみやすい特徴があるので、保湿クリームの役目を果たす化粧下地を作りたい時に便利です。

手作りコスメで大活躍するみつろう

みつろうは石鹸やハンドクリーム、リップクリームにも使えるので、手作りコスメには欠かせない材料です。市販されているみつろうには、溶かしやすいビーズタイプや贅沢に使えるブロックタイプなどがあり、用途に合わせて選べます。

みつろう入りの手作りコスメは意外と簡単に作れるので、材料を揃えて肌質に合った化粧下地を作ってみましょう。手作りコスメなら天然素材をふんだんに使った肌にやさしい化粧下地ができますが、保存料が入っていないので、日の当たらない涼しい場所に保管して早めに使い切るようにしましょう。

みつろうには抗菌作用がありますが、化粧下地の材料によっては早めに使った方が良い場合があります。そのため、たくさん作り置きしておくよりも、短い期間で使い切れる量にしておくと、雑菌の繁殖を抑えられます。

手作りの化粧下地は料理を作るような感覚で、好みの材料を混ぜ合わせて作れるのでとても簡単です。肌の悩みに合わせて成分を選んだり、リラックス効果のあるアロマを入れたりできるので、自分好みの使いやすい化粧下地が出来上がります。手作りコスメの材料になるのは、植物や鉱物といった天然の素材です。ですから、合成成分が配合されている化粧下地が苦手な方に最適です。

化粧下地には肌をなめらかに整えてファンデーションを密着させる他に、乾燥から肌を守る役割があるので、保湿効果のあるオイルやワックスを加えて作ります。みつろうは保湿効果が高く肌にやさしい成分なので、乾燥肌や敏感肌にピッタリのコスメになります。

みつばちが作る天然ワックス

みつろうは、ミツバチが作った天然のワックスです。ミツバチの巣には六角形の小部屋がたくさんありますが、その壁を作る材料になっている物質がみつろうです。これはミツバチが体の中で生成した油脂で、主な成分はパルミチン酸などの脂肪酸です。

ミツバチは、分泌した蝋を口で噛み砕いて巣を作ります。生成できる蝋の量は100グラムの花の蜜に対して僅か10グラムになり、立派な巣を作るまでにはかなりの労力が必要になります。実は巣の成分はどれも同じではなく、みつばちが食べた蜜の種類によって成分や巣の色に違いが出てきます。

これは巣を作っている間に花粉などが蝋に混ざることが原因です。そのため、巣の周辺に育つ植物や季節によって濃い黄色や茶色などの色の変化が出てきます。

手作りコスメの材料になっているみつろうは、採取した巣をお湯に入れて液体にしてから、蝋の中に含まれている不純物を取り除いて、再び固めたものです。はちみつは甘い香りが特徴ですが、巣には甘い香りはなく、ろうそくのような油っぽい香りがするだけです。この中には花粉の他にも色々な不純物が混じっているので、何度も濾過を繰り返して不純物を取り除いていきます。

この蝋は60度以上で溶けるので、化粧下地を作る時は大きめの鍋にお湯をいれて、耐熱容器に蝋を入れてから湯煎をしてじっくり溶かしていきます。お湯が冷えてしまうと蝋が固まってしまうので、温めながら蝋を溶かしていきます。

肌にもたらす効果とは

肌が分泌している皮脂には、角質層の表面を保護して刺激を和らげながら、水分の蒸発を抑える役割があります。そのため、皮脂が少なくなってくるとすぐにダメージを受けてしまい、乾燥しやすい状態になってしまいます。

皮脂はトリグリセライドという中性脂肪と、ワックスエステルなどが含まれています。みつろうの大半は皮脂にも含まれているワックスエステルでできているので、肌になじみやすいという特徴があります。乾燥して硬くなった肌を柔らかくする効果も期待できるので、キメが粗くなってカサついた肌にも使いやすい成分です。

皮膚の炎症を鎮める働きもあり、昔は傷ややけどなどでダメージを受けた肌に使われることもありました。フランスのお菓子カヌレは、生地を流し込む型にこの蝋を塗って焼き上げていて、食べても安心の成分なので肌にとってもやさしい使い心地になっています。

そして、菌の繁殖を抑える効果も期待できるので、ニキビなどのトラブルが発生しやすい肌を整える効果が期待できます。保湿力が高いので、乾燥が原因でできる大人ニキビにも効果的です。角質層の水分が少なくなると、水分の蒸発を抑えるために皮脂が多くなり、新陳代謝が衰えて角質が厚くなるので、毛穴が詰まりやすくなります。

そこで天然のワックスエステルが肌の表面をカバーすると、内部の水分量が保てるので、新陳代謝が活発になって古い角質が自然にはがれ落ちるようになり、皮膚が柔らかくなって毛穴が詰まりにくくなります。

化粧下地で使う時の注意点

みつろうは口に入れても安心の成分ですが、体質によってはアレルギー反応を起こす可能性もあります。その理由として考えられるのは、みつばちに付着していた花粉が蝋に混じっていることです。みつばちが蜜を採取する植物には、食物アレルギーの原因になるソバも含まれています。蜜を採取した花の種類は商品によって違いがあるので、アレルギー体質の方は化粧下地を作る前にパッチテストを実施して、安全性を確かめることをおすすめします。

市販されているみつろうには、自然の成分を活かした未精製の物と精製済みの物がありますが、肌が弱い方は成分が安定している精製済みの物が使いやすくなっています。精製済みの物は独特の香りが弱くなっているので、精油の香りを出したい時にも向いています。

そして、敏感肌の化粧下地作りで気をつけたいのは、プロポリス入りの物です。プロポリスは殺菌力が高く、ウイルスを抑えるほどの強力なパワーがあります。傷ついて炎症を起こした肌を整えるのに最適な成分ですが、肌質によっては強い刺激を感じることがあります。ですから、低刺激の化粧下地を作りたい場合は、プロポリスが含まれていない物を使用しましょう。

プロポリスが入っていない物を選ぶ時のポイントは、日本みつばちが作った物を使うことです。プロポリスを含んでいるのは、なぜか西洋みつばちが作った巣に限られているので、日本みつばちの巣で作った蝋なら、マイルドな化粧下地になります。ただし、日本ミツバチは色々な花から蜜を採取する性質があるので、花粉アレルギーを持っている方は注意しましょう。

保湿クリーム代わりに使える化粧下地

市販の化粧下地に含まれている保存料や化学成分が苦手な方、乾燥肌に悩んでいる方にとって、みつろうを使った手作りコスメは普段使いしやすい化粧下地です。もともと固形の成分ですが、化粧下地を作る時に使用量を調節すれば、好みのテクスチャーに仕上げられます。

体温で温まると柔らかくなるので、ある程度硬さがあっても肌に伸ばしやすくなっています。ササッと塗れる柔らかな化粧下地を作りたい場合には、オイルやハーブウォーターなどをプラスして柔らかめに仕上げると使いやすくなります。

みつろうは乳化剤にも利用できるので、化粧下地に色々な成分を加えたい時にも便利です。通常は水と油を混ぜようとしても分離してしまうので、界面活性剤を加えないと成分同士がなじまないのですが、みつろうを使えば天然成分だけで化粧下地を作ることができます。

ただ、材料を一気に加えてしまうと分離しやすくなるので、水分を少しずつ加えながら丁寧に混ぜ合わせることが、柔らかい化粧下地を作る時のコツになります。

柔らかで水分が多い手作りコスメは、直接手で触れると雑菌が繁殖する可能性が高くなるので、作った化粧下地は中身に触れなくても取り出せるポンプ式の容器に入れておくと長持ちします。

口に入れても問題がないので、手作りコスメに最適な安全性が高い材料です。保湿効果が高くかゆみを伴うようなひどい乾燥にも効果を発揮するので、肌を守るクリーム代わりにも使えます。